集英社コバルト文庫
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2017年9月1日発売
(紙版1998年12月1日発売)
著:榎木洋子イラストレーター:羽原よしかづ
月哉の魂は、きらきらと光の舞いおりる水晶の檻にとじこめられていた。「わらわは、おまえを呪うぞ――紫の王子」白の王子の母親、白の妃と呼ばれる女が、ありったけの恨みをこめて、月哉に告げる。「大丈夫だよ、瞳。僕は……大丈夫だ」。遥か上空に浮かぶ地球を見つめて、月哉が呟く。そのころ地球では、月留、瞳、イヤルドたちが、月への扉を開こうとしていた。